当サイトのFFmpeg rev.35550より、字幕ファイルの読み込みに対応しました。
字幕ファイルは、ASS/SSA規格の読み込みに対応しています。
映像に字幕を埋め込む、いわゆるハードサブというものです。
動画プレイヤーで、字幕をOFFにできません。
字幕ファイルの作り方などは、G-MARKさんのサイトが参考になります。
G-MARK - 字幕制作
http://g-mark.jpn.org/index.php?G-MARK
字幕ファイルの作成は「Aegisub」がおすすめです。
映像をプレビューしながら、音に合わせて字幕のタイミングを決められるので、使いやすいです。
http://www.aegisub.org/
「Aegisub」の使い方などは、検索すれば見つかると思いますので、省略します。
字幕ファイル、字幕を入れたい動画が用意できたら、次に「携帯動画変換君」の設定です。
「ffmpeg.exe」は、当サイトのFFmpeg rev.35550など、字幕ファイルの読み込みに対応しているものを使用してください。
コマンドプロンプトなどで、
ffmpeg -filters
と実行して、
ass Render subtitles onto input video using the libass library.
という行があれば、字幕ファイルの読み込みに対応しています。
次に、Windowsのフォント情報を取得するための「fonts.conf」ファイルを用意します。
GTK+ Download: Windows (32-bit)
http://www.gtk.org/download/win32.php
ここにある、
Required third party dependencies
Fontconfig 2.8.0 Run-time から、
fontconfig_2.8.0-2_win32.zip
をダウンロードします。
zipファイルを解凍すると、
etc\fonts\fonts.conf
というファイルがありますので、「携帯動画変換君」のcoresフォルダにfontsフォルダを作成して、コピーします。
コマンドラインで使用する場合は、「ffmpeg.exe」があるフォルダを基準にして、「fonts\fonts.conf」があれば良いです。
字幕ファイルはどこに置いても良いのですが、「3GP_Converter.exe」と同じフォルダに置けば、パスを指定しなくても良いです。
字幕ファイルを「sub.ass」とすると、
C:\Program Files\3GP_Converter\sub.ass
C:\Program Files\3GP_Converter\cores\ffmpeg.exe
C:\Program Files\3GP_Converter\cores\fonts\fonts.conf
と、なっていればOKです。
「携帯動画変換君」の「Transcoding.ini」の設定例は、以下の通りです。
解像度やビットレートなどは、目的に合わせて変更してください。
設定例はx264のmp4ですが、字幕を映像に埋め込むので、動画コーデックは、x264の他、Xvidなど、コンテナフォーマットは、mp4、3gp、aviなど何でも良いです。
字幕ファイルは、「-vf ass="sub.ass"」の所を変更してください。
字幕ファイルの文字コードは、「UTF-8」で保存してください。
「SJIS」だと文字化けしました。
Title=【動画】字幕付き x264 + Nero AAC 360p 30fps mp4
Command0=""<%AppPath%>\cores\ffmpeg" -y -i "<%InputFile%>" -vn -acodec pcm_s16le -ac 2 -ar 44100 "<%TemporaryFile%>.wav""
Command1=""<%AppPath%>\cores\neroAacEnc" -if "<%TemporaryFile%>.wav" -lc -br 128000 -of "<%TemporaryFile%>.aac"
Command2=""<%AppPath%>\cores\ffmpeg" -y -i "<%TemporaryFile%>.aac" -i "<%InputFile%>" -acodec copy -vcodec libx264 -b 768k -s 640x360 -aspect 16:9 -r 29.97 -sws_flags lanczos+print_info -me_method umh -g 150 -qcomp 0.7 -qblur 0.5 -qmin 10 -qmax 51 -qdiff 4 -subq 6 -me_range 16 -coder vlc -sc_threshold 50 -flags +loop -flags2 +mixed_refs -keyint_min 30 -cmp chroma -level 30 -refs 3 -i_qfactor 0.714286 -f mp4 -vf ass="sub.ass" -threads 3 "<%OutputFile%>.mp4""
Command3="rm "<%TemporaryFile%>.wav""
Command4="rm "<%TemporaryFile%>.aac""
あとは、「携帯動画変換君」に動画をドロップすれば、エンコードが始まります。
最初の1回だけ、Windowsのフォント情報を取得するのに時間がかかります。
洋画に字幕を付けたり、ミュージックビデオに歌詞を付けたり、いろいろ使い道はありそうですね。
以上、みなさまのご参考になれば幸いです。
2011年12月09日
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感激します。
また見ます。
私も、くまちゃんさんにコメントもらえて感激です(謎
時々更新していますので、またどうぞ。