FFmpeg最新版(2012/01/31現在)、rev.37402(c673671)のWindows用バイナリを置いておきます。
内蔵AACエンコーダは、まだ実験段階のため、以前使用していたlibfaacや、neroAacEncに比べると音質は良くないです。
まともに動作するようになるまでは、neroAacEncを使用した音声AAC動画の作成方法を、こちらの記事に書きましたので、参考にしてください。
また、x264について、一番多く質問が寄せられるエラーの説明を記事にしましたので、思い当たる方は、ぜひご一読ください。
x264のエンコードでエラー(Error while opening encoder for output stream #0.0)
ffmpeg_bin-37402.zip
ffmpeg_bin_pentium4-37402.zip (Pentium4最適化版)
ffmpeg_bin_core2-37402.zip (Core2最適化版)
ffmpeg_bin_athlon64-37402.zip (Athlon64最適化版)
ffmpeg_bin_phenom-37402.zip (Phenom最適化版)
以下のライブラリをアップデートしました。
zlib-1.2.6
libcdio-0.84git-96bd9a9
lame-3.99.4
polarssl-1.1.1
libvpx-v1.0.0-23-g07c6eb1
オリジナルの方は、主にx264関連の「-flags2」が独立したオプションで指定するようになり、「-partitions」オプションは書式が変わりました。
・従来の設定例
-flags2 +mixed_refs+mbtree -partitions parti4x4+partp8x8+partp4x4
・変更後の設定例
-mixed-refs 1 -mbtree 1 -partitions pi4x4,pp8x8,pp4x4
その他、以下のように変わりました。
「-flags2 +dct8x8」→「-8x8dct 1」
「-flags2 +fastpskip」→「-fast-pskip 1」
すべて確認したわけではありませんので、他にも変わっているかもしれません。
とりあえず今回は、従来のオプションも使えるようにしています。
バイナリはどれを使っても大丈夫だと思いますが、SSE2に対応していないCPU(Duron、Sempronの一部、Pentium3など)をお使いの方は、最適化無し版を使ってみてください。
最適化無し版でもエラーが出る場合は、サポート外とします。
zipファイルを解凍すると、ffmpeg.exeが出てきますので、携帯動画変換君のcoresフォルダに置くなり、単体で使うなりしてください。
携帯動画変換君のffmpeg.exeとは、オプションの互換性がありませんので、上書きする際はご注意ください。
FFmpegのコンパイルは、以下の記事を参考にしてください。
FFmpegのコンパイル (2011/07/31) w32threads
コンパイル環境:MinGW gcc4.6.2
binutils-2.22
mingwrt-3.20
w32api-3.17
各ライブラリのバージョンは、以下の通りです。
nasm-2.09.10
yasm-1.2.0
zlib-1.2.6
bzip2-1.0.6
libcdio-0.84git-96bd9a9
gsm-1.0.13
libmodplug-0.8.8.4
lame-3.99.4
opencore-amr-0.1.2
vo-aacenc-0.1.1
vo-amrwbenc-0.1.1
polarssl-1.1.1
rtmpdump-2.4-20111223 PolarSSL版
libogg-1.3.0
aoTuV Beta6.03 (libvorbis-1.3.2)
libtheora-1.1.1
speex-1.2rc1
libvpx-v1.0.0-23-g07c6eb1
x264 rev.2146 (make fprofiled)
xvidcore-1.3.2
libiconv-1.13.1
freetype-2.4.8
expat-2.0.1
fontconfig-2.8.0
fribidi-0.19.2
libass-0.10.0
最適化オプションは、以下のようにしています。
最適化無し版
--extra-cflags="-march=i686 -mtune=generic"
Pentium4最適化版
--extra-cflags="-mtune=pentium4 -mfpmath=sse -msse" --cpu=pentium4
Core2最適化版
--extra-cflags="-mtune=core2 -mfpmath=sse -msse" --cpu=i686
Athlon64最適化版
--extra-cflags="-mtune=athlon64 -mfpmath=sse -msse" --cpu=i686
Phenom最適化版
--extra-cflags="-mtune=amdfam10 -mfpmath=sse -msse" --cpu=i686
configureオプションは以下の通りです。
$ ./configure --enable-gpl --enable-version3 --enable-avisynth --enable-libass --enable-libopencore-amrnb --enable-libopencore-amrwb --enable-libcdio --enable-libfreetype --enable-libgsm --enable-libmodplug --enable-libmp3lame --enable-librtmp --enable-libspeex --enable-libvorbis --enable-libtheora --enable-libvo-aacenc --enable-libvo-amrwbenc --enable-libvpx --enable-libx264 --enable-libxvid --disable-ffplay --disable-ffprobe --disable-ffserver --enable-w32threads --extra-ldflags=-static --extra-cflags="-mtune=athlon64 -mfpmath=sse -msse" --cpu=i686 --optflags="-O2 -finline-functions"
※--extra-cflagsは、最適化の種類により異なります。
2012年02月01日
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外国人に、使用しているFFmpegのバージョンを伝えたいのですが、数字はSVNの番号ですか? それとgit.videolan.org / ffmpeg.git / summaryで開発が続いてる様子が読めますが、どこまでの分が配布バイナリに反映されているか調べる方法はないですか?
SVNの方は更新がr26402でストップしていて、更新のログによると、SVN-r26400とgitのrev.27248が同じになっています。
svnはリビジョン番号でソースコードを取り出せるのですが、gitはハッシュ値でソースコードを取り出すので、以下のページから
http://git.videolan.org/?p=ffmpeg.git;a=shortlog
commitdiffのリンクの、
h=xxxxxxx...
となっている所を、バイナリの日付からさかのぼって探すしかないと思います。
お望みの答えになっていなかったらすみません。
rev.37402(c673671)のカッコ内の記号がgitハッシュ値の上7桁なんですね。commitdifのリンクから同じものを探してゆくと、ありました。
7 days ago
Clement Boesch ffmpeg: fix -map_channel being ignored when resampling...
commit | commitdiff | tree | snapshot
これで外国人に説明できます。ありがとうございました。